中華そば 朧月夜
上田市に2024年12月、新たなラーメン店が誕生しました。その名も「中華そば 朧月夜」。松本市で人気を博していたラーメン店が移転リニューアルオープンしたとのことで、以前おおぼし上田本店があった場所に居を構えています。おおぼし系譜のラーメン店ということもあり、オープン前から気になっていた私は、早速ランチタイムに足を運んでみました。
和の趣を感じる落ち着いた空間
店内に入ると、カウンター席、テーブル席に加え、小上がり席も用意されており、様々な客層に対応できる造りとなっています。この日は一人での訪問だったため、カウンター席へ。各席にはタブレットが設置されており、ハイテクな注文方式に少し驚きつつも、スムーズに注文を進めることができました。
こだわり抜かれた素材と製法
タブレットに表示されたお店の説明文には、並々ならぬこだわりが綴られていました。「毎日食べたい中華そば」をテーマに、麺、醤油といった主要な素材はもちろん、細部に至るまで厳選された上田市産の素材を使用しているとのこと。
- 麺: 特殊な製法を用いた加水率48%の超多加水麺。包丁切りという製法も特徴的です。
- 焼豚: 作り立て、切り立てにこだわり、常にフレッシュな状態で提供。
- 醤油: 農林水産省大臣官房長賞 優秀賞を受賞した、上田市「さかとみ本醸造しょうゆ」を使用。
- 味噌: 創業百十余年の歴史を持つ、上田市「信州イゲタ味噌」を使用。
- 小麦: 長野県産小麦ユメセイキと北海道産小麦キタホナミをブレンド。
- 肉: 国産豚100%使用。
- スープ: 国産豚と各種野菜を使い、徹底した温度管理のもとで抽出された、旨味たっぷりの透き通った出汁。
これらの情報から、お店の素材へのこだわり、地元上田市への愛情がひしひしと伝わってきます。地産地消を掲げ、上田市の魅力を発信しようという姿勢も素晴らしいですね。
いざ実食！味玉中華そばとの対峙
数あるメニューの中から、今回は「味玉中華そば」をチョイス。期待に胸を膨らませながら待つこと数分、ついにラーメンが運ばれてきました。
丼の上には、チャーシュー、メンマ、ネギ、かまぼこ、味玉、そして海苔が整然と盛り付けられています。まずはスープを一口。どこか洗練された、今風の中華そばといった印象を受けました。昔ながらの中華そばとは一線を画す、上品な味わいです。
続いて麺をすすってみます。綺麗に整えられた麺は、細麺というよりは中太麺といった印象。口に含むと、心地良いモチモチとした食感が広がります。この食感は、こだわりの超多加水麺ならではのものでしょう。
チャーシューは、若干硬めの昔ながらのタイプ。味玉はしっかりと味が染み込んでいて美味。太めのメンマも食べ応えがあります。個人的に気に入ったのはネギ。スープを吸い込んだネギの風味が絶妙でした。海苔も、ラーメンには欠かせない安心感を与えてくれます。
全体的な感想：高評価ながらも、何か物足りない…
全体的に、非常に良く考えられた、完成度の高いラーメンであることは間違いありません。素材、製法、見た目、どれをとっても高水準。しかし、個人的な感想として、どこか物足りなさを感じてしまったのも事実です。
その「何か」を具体的に言葉で表現するのは難しいのですが、美味しいことは美味しいのですが、「もう少し何かあれば…」という感覚が拭えませんでした。決して不味いわけではありません。むしろ美味しいのですが、何かが足りない。これはあくまで個人の感想です。
まとめ：上田の新定番となるか？今後の展開に期待
「中華そば 朧月夜」は、素材へのこだわり、洗練された味わい、そして地産地消の精神など、魅力的な要素をたくさん持ったラーメン店です。今回の訪問では、ほんの少しの物足りなさを感じてしまいましたが、これはあくまで個人的な感想。多くの方にとっては、満足のいく一杯となることでしょう。
上田市に新たなラーメンの選択肢が増えたことは、ラーメンファンにとって喜ばしいニュースです。今後のメニュー展開や、更なる進化にも期待したいと思います。上田を訪れた際には、ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。あなた自身の舌で、その味を確かめてみてください。
場所
営業時間：11時00分～20時30分
定休日：不明
（営業時間は変更になる可能性もあるのでお店に問い合わせてください。）
電話：不明
住所：長野県上田市住吉１０２−３
駐車場：あり
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